【横須賀】黒船居酒屋「サスケハナ」で愛情料理とご当地グルメ【ネイビーバーガー】

本記事は、神奈川県横須賀市のご当地グルメ「YOKOSUKA NAVY BURGER(ヨコスカネイビーバーガー)」を提供している飲食店をレポートするシリーズ記事。

今回は、横須賀を代表する都市公園「三笠公園」からほど近い、横須賀街道から1本入った裏路地に店を構える「サスケハナ」!

同店は「YOKOSUKA Shell(シェル)」のオーナーである澁谷光則さんが、2014年7月8日(火)に開店した居酒屋レストラン。ランチ営業を担当していたスタッフの鬼束真美さんが2015年10月1日(木)に独立し、コンセプトの大枠はそのままに、現在はオーナー店主として2人の娘さんと共に、家族営業でお店を切り盛りしているという。

店名の「サスケハナ」は、江戸時代に浦賀に来航したマシュー・ペリー提督率いるアメリカ海軍東インド艦隊の旗艦「Susquehanna」にちなんだもので、実は開店日の7月8日も、黒船来航の日付(※1853年7月8日)に合わせたというこだわりぶり...!

木材の温もりに包まれた古民家風の店内は、いかにも個人経営の居酒屋らしい、和気藹々とした雰囲気のアットホームな空間。

カウンター席が9席と、掘りごたつ席が6卓の計40席だ。

また、「Susquehanna」の艦船模型をはじめ、横須賀を母港とする米原子力空母「ロナルド・レーガン」の艦船模型、自衛隊艦船の油絵など、“軍港YOKOSUKA”ならではのインテリアも目を楽しませてくれる。


ヨコスカネイビーバーガー¥1300-(税別)

じゃーんッ!! これが「サスケハナ」の「ヨコスカネイビーバーガー」!!

こっ、これは・・・

お皿が黒船っぽいーーーッッッ!!!

食材は全て「YOKOSUKA Shell」と同じものを採用しているとのことで、BBQソースが添えられない点と、デフォルトでフライドポテトがセットで付く点のみが異なるッ...!

市内のベーカリーに特注したオリジナルバンズは、フランスパンの生地がベースになっており、一般的なハンバーガーバンズよりも、かっちりとしたハードな印象。そのぶん、パティの肉汁をがっちりと受け止める!

輪切りトマト、グリルドオニオン、フレッシュレタスは、地元・津久井の農園から仕入れた地場産野菜を使用...!

粗挽き牛肉をこんがりと焼き上げたパティは、程よいワイルド感と噛み応えがありつつもジューシー!

その三位一体の美味さは言わずもがなだが、女性店主らしい盛り付けの美しさにも、思わず見惚れてしまうほど。まるでハンバーガーが、レタスのドレスをまとっているかのように華やかだッ...!!

聞けば「YOKOSUKA Shell」のスタッフ時代にも、メディア向け撮影用の料理は、鬼束さんが中心となって準備していたのだとか。なんだか食べるのがもったいない気もするけれど、大口をあけて、豪快にかぶりつけーッ!!

第二次世界大戦後から米海軍を通じて、様々なアメリカ文化が現在進行形で広がっている横須賀にとって、ハンバーガーは歴史的に所縁の深い食べ物であり、「ヨコスカネイビーバーガー」は一介のご当地グルメの枠を超えた、地域文化を色濃く感じられるグルメブランドとして価値が高い。

市外出身ながら横須賀に根を下ろして約30年という鬼束さんに、料理のこだわりや街への想いなどについて話を伺った。


▲鬼束さんは宮崎県都城市出身の49歳。お店のスタッフTシャツは、妹さんがデザインしたものだそう。

――― 鬼束さんは宮崎県のご出身とのことですが、横須賀の地で商売を始めたキッカケを教えていただけますでしょうか。

鬼束さん:生まれは宮崎県なのですが、育ちは大阪府の吹田市で、その後、結婚を機に横須賀に移り住むことになりまして。

――― たしかに、端々に関西弁のイントネーションが。

鬼束さん:あはは、そうなんです。けれどもトータルでは、横須賀での暮らしが圧倒的に長いですね。

――― 独立前は、「YOKOSUKA Shell」のスタッフだったと伺いました。

鬼束さん:長女が澁谷さんの経営する飲食店に勤めていたご縁で、私も働かせて頂くことになったのです。このお店「サスケハナ」にも、立ち上げから携わりました。

――― 開店当初から、現在のようなスタイルで営業されていたのですか。

鬼束さん:最初は居酒屋ではなく、ランチ営業のほうがメインでした。生姜焼きや唐揚げ、カレーライス、ハンバーグにナポリタンなど、昔ながらの洋食屋や喫茶店にあるような料理を出す、定食屋さんのような感じですね。

――― 近隣で働く方達に向けて。

鬼束さん:毎日食べたくなるような。

――― 現在は「ヨコスカネイビーバーガー」をはじめとする、ご当地グルメも提供されています。

鬼束さん:せっかくこうした個性的なお店なので、観光客の方にも足を運んでもらえたらなと思いまして。もともと「YOKOSUKA Shell」の「よこすか海軍カレー」も、私が開発を担当したのです。

――― なんと。

鬼束さん:今の「YOKOSUKA Shell」がある場所は、2009年に開店する以前の約50年間、「三英」という洋食喫茶が営業していました。目玉焼きをトッピングしたカレーライス「片目カレー」が特に名物で、地元で長年愛されていましたので、物件を引き継ぐ際に「三英」のオーナーにお願いして、そのカレーのレシピも受け継いだのです。

――― 老舗店の味を、鬼束さんが代表して。

鬼束さん:はい。それから間もなくして「よこすか海軍カレー」も取り扱うことが決まりましたので、受け継いだレシピを活かしたいと考え、旧日本海軍のレシピに織り込む形で完成させました。

他にも、ラジオ番組『ゆずのオールナイトニッポンGOLD』とコラボした「すこやか軍艦カレー」や、アニメ『たまゆら』とコラボしたオリジナルカレーも、私がレシピ製作を担当しています。


▲「サスケハナ」でも「よこすか海軍カレー」と、同じくご当地グルメの「横須賀海上自衛隊カレー」も提供している。


▲居酒屋メニューは創作料理を中心とした、バラエティ豊かなラインナップ。


▲2時間飲み放題となる宴会コースも、充実の内容だ。

――― 鬼束さんの料理におけるテーマや、心がけていることなどはありますか。

鬼束さん:うーん、なんだろう。「いつも、そのひとつに100%」ですかね。

――― というと。

鬼束さん:お店側は1日に何食も同じ料理を作りますが、お客さんにとっては、目の前に運ばれた1食が全てです。だから、ひとつひとつに手を抜きたくない。もし自分がお客さん側だった時に、この料理が運ばれてきたら嬉しいなあと思えるように、「いつも、そのひとつに100%」を注いで作っています。

――― 素敵ですね。

鬼束さん:あとは、ウチの料理は全部手作りするようにしていて、ランチでもレトルト品は一切使用していません。真心を込めて、イチから作っています。・・・ええと、こんな具体性のない話で大丈夫でしょうか?

――― とんでもない。1番大事なことだと思います。


▲「チキン竜田おろしポン酢」は、定食セット(¥1000-)で1番人気の主菜。


▲揚げたてサクサクでジューシーな鶏モモ肉の竜田揚げを、おろしポン酢でさっぱりと頂く、もう絶対間違いないヤツ...!


▲大口をあけて、豪快にかぶりつけーッ!!


▲「白レバーねぎ塩焼(¥680-)」も自慢の一品。


▲宮崎県直送という鶏の白レバーに、2種類の刻みネギをどっっっさりとのせて胡麻油で仕上げた、酒飲みにはたまらない串モノだ!


▲濃厚かつクセのない旨味、そして口の中でまろやかにとろける食感に、昇天させられそうになる激ウマッ...!


▲大口をあけて、豪快にかぶりつけーッ!!

――― お店の客層は、どういった方が多いですか。

鬼束さん:やはり、地元の方が大半ですね。すぐそばに「神奈川歯科大学」がありますので、歯科医師の先生や大学生の方も、よく利用してくださいます。

――― ランチ営業がメインの頃と変わらず。

鬼束さん:私自身、地元の方に愛される飲食店でありたいという想いを、当初から軸にしています。場所が分かりにくいので、知る人ぞ知るお店、みたいになっちゃっていますけれど・・・。

――― 隠れ家的な。

鬼束さん:ふふ。良く言えば。


▲表通りからは見えない奥まった場所にあるが、京急横須賀中央駅から徒歩約7分なので、アクセス自体はかなり良い。

――― 近年の横須賀の街に対して、思うことはありますでしょうか。

鬼束さん:私が19歳で横須賀に来た頃と比べると、とても住みやすい街になったなと思います。昔のどぶ板通り周辺なんて、“怖い場所”というイメージが強くて、滅多に近寄りませんでしたから。

――― 私も似たような印象を抱いていました。

鬼束さん:それが最近では、すっかり観光の街に。

――― サブカルチャーなどとのコラボも盛んで、全国的な注目を集めています。

鬼束さん:どこか、どんよりとした空気感を持つ街だったのにね。でも、海があったり山があったり、ほどよく都会で、ほどよく田舎で、私はずうっと横須賀が好きです。

――― 最後に、今後、お店でやりたいことや目標はありますか。

鬼束さん:定休日を日曜日に設定しているように、地元密着型のお店ではあるのですが、今後は観光客の方にも、もっとアピールしていきたいと考えています。地元の人が集う飲食店の雰囲気って、市外から訪れた方にとっても、面白いものだと思うんです。

――― 同感です。

鬼束さん:宴会メニューを増やしたり、今以上にお店を充実させて、いろんな方を迎えたいです。

――― 「よこすかカレーフェスティバル」など、グルメイベントにも積極的に参加されていますね。

鬼束さん:観光地としての横須賀の注目度は高まっていますが、まだまだ、駅前エリアでも平日夜の人通りは寂しいですし、街全体を盛り上げていきたいなって。イベントに参加することが、少しでも地域活性化に繋がればいいなと思っています。

追記:2018年6月、「ヨコスカネイビーバーガー」の販売を終了されました。

【ヨコスカネイビーバーガー 全店舗レポート まとめ記事】
ご当地グルメ「ヨコスカネイビーバーガー」 全店舗取材レポート まとめ記事

【ヨコスカネイビーバーガー 販売全店舗マップ】

【店舗情報】

サスケハナ
■住所:神奈川県横須賀市大滝町1-19 石井ビル1F
■定休日:日曜
■営業時間:11:30~23:00
■公式Facebook:https://www.facebook.com/yokosuka.susquehanna

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ABOUTこの記事をかいた人

「シグナル・ロッソ。」の中の人。役者・フリーライター。食べ歩いた飲食店は3000軒以上。20年来の大競馬ファン。ジョジョ4部・トニオさんのイタリア料理再現者。ゲスナー。