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【新企画】ヨコスカネイビーバーガー 全店舗取材
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【横須賀】軍港都市が持つ遺産。居酒屋「Shell」が次代に繋ぐ古き良きYOKOSUKA【ネイビーバーガー】

   

本記事は、神奈川県横須賀市のご当地グルメ「YOKOSUKA NAVY BURGER(ヨコスカネイビーバーガー)」を提供している飲食店をレポートするシリーズ記事。

今回は、スカジャンの発祥地としても知られる名所「どぶ板通り商店街」に店を構える「YOKOSUKA Shell(シェル)」!

同店は、1994年から2006年まで野比海岸の海辺で営業していたバー「Shell(野比シェル)」のコンセプトを継承する店舗として、2009年にオープンした居酒屋レストラン。オーナーの澁谷光則さんは、近隣でミュージックバーや和食居酒屋など数店舗を経営しており、市内で開催されるグルメイベントにも、グループ全体で積極的に参加されている。

1957年創業の老舗カレー店から引き継いだ物件だという店内は、昭和レトロな趣と温かみのあるアットホームな空間。

ジャックダニエルのフィルムバルーンやベティ・ブープのフィギュア、自衛隊艦船の模型や写真パネルといったインテリアが雑多に配されており、日米文化がごちゃっと混在した“古き良きYOKOSUKA”の情景を想わせる。

なかでも目を引くのが、店内中央に設置された“空母型テーブル”。なんと、澁谷さんの手作りなのだそう...!

テーブル席と3席のカウンター席を合わせて、計38席だ。

ヨコスカネイビーバーガー¥1200- ※ポテト&ドリンクセットは¥1600-

じゃーんッ!! これが「YOKOSUKA Shell」の「ヨコスカネイビーバーガー」!!

フランスパンの生地をベースにしているというバンズは、市内のベーカリーに特注したオリジナル。一般的なハンバーガーバンズよりも、かっちりとしたハードな印象で、そのぶんパティの肉汁をがっちりと受け止める!

輪切りトマト、グリルドオニオン、フレッシュレタスも、地元・津久井の農園から仕入れた地場産野菜を使用しているとのこと...!

粗挽き牛肉をこんがりと焼き上げたパティは、程よいワイルド感と噛み応えがありつつもジューシー! 具材が互いを引き立てあいながら、バランス良くまとまっているため、ボリューム満点なのにあっさりと頂けてしまうッ...!

さらに、ケチャップとマスタード、マヨネーズソースに加えて、濃厚な味わいの自家製BBQソースが添えられる点も特徴だ!

また、京急横須賀中央駅からほど近い飲み屋街「若松マーケット」にある姉妹店「Angelo2(アンジェロ2)」でも、同内容の「ヨコスカネイビーバーガー」を販売している。

こちらの店舗は、1Fが地場物を提供する居酒屋スペース「横須賀工廠」、2Fがライブやカラオケを楽しめるバースペース「Angelo2」、という複合店舗となっており、1ヶ所で多種多彩な横須賀の名物グルメと出会うことが可能ッ...!

第二次世界大戦後から米海軍を通じて、様々なアメリカ文化が現在進行形で広がっている横須賀にとって、ハンバーガーは歴史的に所縁の深い食べ物であり、「ヨコスカネイビーバーガー」は一介のご当地グルメの枠を超えた、地域文化を色濃く感じられるグルメブランドとして価値が高い。

自身も横須賀生まれ横須賀育ちだという澁谷さんに、お店の歴史や街への想いなどについて話を伺った。

▲澁谷さんは横須賀市浦賀出身の60歳。学生時代は柔道部とカヌー部を経験。

――― 野比海岸にあった「Shell」が現在の「YOKOSUKA Shell」の前身だと伺っておりますが、どのようなお店だったのでしょうか。

澁谷さん:1Fが薪窯焼きのピザを提供するレストラン、2Fがビリヤードやダーツを楽しめるプールバー、3Fと4Fがカラオケを楽しめるラウンジ空間、という複合的な店舗でした。もともとヨットハーバーの施設だった建物で、バーカウンターの脇の階段を下りると、そのまま砂浜に出られるような。

――― 素敵ですね。マイアミを舞台とした映画のワンシーンに登場しそうです。

澁谷さん:私は開店以前、設備工事関連の仕事に就いていましたから、自分で改装にも携わっています。

――― なるほど。それで“空母型テーブル”も。

澁谷さん:しかし飲食店にも流行り廃りがあると言いますか、駐車場付きのレストランバーは時代にそぐわなくなってきていると次第に感じるようになり、横須賀中央エリアに経営の拠点を移しました。

――― お店の根本的なコンセプトは、現在も変えずに。

澁谷さん:私のお店は、“人との触れあい”に重きを置いています。横須賀に住んでいる外国人は単身赴任で来日している方が多く、1人ぼっちの時間が長いですから、ただ単に食べる場所としてだけではなく、遊びに来てもらいたいという感覚ですね。

――― 客層としては、どういった方が多いですか。

澁谷さん:野比シェルの時代から、もちろん地元の日本人の方も来てくれますが、アメリカ人の方の割合のほうが高いです。横須賀には海軍をリタイアして、日本人の奥様と共に市内に居を構えている退役軍人の方が沢山おりまして、そんな方たちも長年通い続けてくれています。

――― 撮影中に、白髭をたくわえた外国人の男性が、流暢な日本語で「おあいそ」と言って席を立つのを見ました。

澁谷さん:ベトナム戦争を経験した世代で、日本に30年以上住んでいるような常連さんも多いですよ。

▲取材当日の夜は、店内のモニターで野球観戦をしながら大盛り上がり!

▲米空母「ミッドウェイ」の資料本を手に、昔話に花を咲かせる退役軍人のレジェンドたち。

――― 「ヨコスカネイビーバーガー」を、お店で取り扱おうと思った理由は何でしょう。

澁谷さん:横須賀の観光面を盛り上げたい、という動機が強いです。開発当初は私自身、「1000円超えのハンバーガーなんてウケるだろうか?」と不安を抱いていたのですが、食材にこだわった甲斐あって、納得のいく商品ができました。

――― ご当地グルメでは他にも、「よこすか海軍カレー」「横須賀海上自衛隊カレー」「ヨコスカチェリーチーズケーキ」の3品を販売されています。

澁谷さん:工事の仕事に就いていた頃、地方に出張に行く機会が多かったのです。出張先での食事となると、やはり“その土地ならではのもの”が食べたくなるじゃないですか。地元の人が集まっているような飲食店で。

――― 同感です。

澁谷さん:自分のお店でも「横須賀に来たのなら、これを食べてみて!」と、市外から足を運んでくれた方たちに対して、自信を持って言いたいなと。

――― 「よこすかカレーフェスティバル」など、グルメイベントにも積極的に参加されていますね。

澁谷さん:横須賀ならではの味を、横須賀ならではの雰囲気のなかで、楽しんでもらえたらと思います。

▲「よこすか海軍カレープレート(¥1200-)」も定番の人気商品。

▲野菜がたっぷりと溶け込んだ、とろとろの仕上がりでコク深く、鶏肉の旨味がガツンと力強い!

▲唐揚げ、フライドポテト、サラダ、福神漬け、牛乳との6点セットで、食べ応えばっちりだ!

▲キッチンで腕を振るうのは、店長を任されている水上敦さん。

――― 近年の横須賀の街に対して、思うことはありますでしょうか。

澁谷さん:これは横須賀だけの話に限りませんが、ルールに縛られすぎる時代になってしまったなと感じています。たとえば、登校中の小学生に「おはよう!」と声をかけただけで、通報されかねませんし。

――― 息苦しい世の中になっている。

澁谷さん:そうしてあらゆるモノが、画一化に向かってしまっているというか。この街にしても、徐々に個性が失われているように思うのです。・・・旧日本海軍の空母「信濃」をご存知ですか?

――― たしか、大和型戦艦の3番艦を空母化した、幻の超巨大艦。

澁谷さん:大戦末期に横須賀海軍工廠(現・米海軍横須賀基地)の6号ドックで建造された、当時世界最大の空母でしたが、竣工直後に撃沈されたこともあり、「大和」や「武蔵」に比べて知名度が低く、あまり知られていません。

私の叔父は6号ドックで働いていた造船職人で、日本に初めて配備された米空母「ミッドウェイ」の改修などに携わりました。

――― 現在はカリフォルニア州サンディエゴで、博物館船として係留されていますね。

澁谷さん:その叔父から「信濃」の詳しい歴史を聞いたとき、横須賀で作られたことを語り継ぐ必要があると思ったのです。史実を大事にしなければ、同時に固有の文化までも消え去ってしまう。

――― 姉妹店に「空母信濃」と名付けたのも。

澁谷さん:店内で旧海軍にまつわる貴重な資料を展示したり、軍艦にちなんだメニューを販売したりと、お店を通して歴史を伝えたいと考えました。

▲同系列の居酒屋「空母信濃」は、京急横須賀中央駅から徒歩約2分の裏路地にある。

澁谷さん:ちなみに私は代々造船職の家系で、祖父は駆逐艦「雷(いかづち)」の建造に携わっています。

――― なんと。話が少々ズレますが、「雷」は『艦隊これくしょん-艦これ-』で擬人化されて大人気の艦です。

澁谷さん:ウチにも『艦これ』に詳しいスタッフがいますよ。そういったゲームやアニメなどのサブカルチャーの盛り上がりをキッカケとして、実際の歴史も深堀りされているのは、良い流れだと感じています。

▲黒船来航時にペリー提督が搭乗していた旗艦を店名に冠した居酒屋「Susquehanna(サスケハナ)」も、かつての系列店だ。

――― 最後に、今後、お店でやりたいことや目標はありますか。

澁谷さん:もう私も還暦ですので、今までに手掛けたお店はどんどん後進に譲りたいと考えています。私についてきてくれた若い世代のスタッフたちも、“横須賀の地で店をやる意義”を意識してくれていますから、独立を支援していきたいですね。

【ヨコスカネイビーバーガー 全店舗レポート まとめ記事】
ご当地グルメ「ヨコスカネイビーバーガー」 全店舗取材レポート まとめ記事

【ヨコスカネイビーバーガー 販売全店舗マップ】

【店舗情報】

YOKOSUKA Shell(ヨコスカ シェル)
■住所:神奈川県横須賀市本町1-9 スズキ第2ビル1F
■定休日:無休
■営業時間:11:30~24:00
■公式サイト:http://www.shellshellshell.com/

Angelo2(アンジェロ2)
■住所:神奈川県横須賀市若松町3-9 2F
■定休日:不定休
■営業時間:17:00~23:00

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