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【特別記事】フリマガ編集長と秋葉原の街を語る
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【横須賀】どぶ板通りの名店「TSUNAMI」のハンバーガーは圧倒的貫禄【ネイビーバーガー】

   

本記事は、神奈川県横須賀市のご当地グルメ「YOKOSUKA NAVY BURGER(ヨコスカネイビーバーガー)」を提供している飲食店をレポートするシリーズ記事。

今回は、スカジャンの発祥地としても知られる名所「どぶ板通り商店街」に店を構える「TSUNAMI(津波)」!

2009年1月30日(金)、市内4店舗で販売開始された「ヨコスカネイビーバーガー」。同店はその開始4店舗のうちの1軒であり、ネイビーバーガーブランドを牽引する存在である。

現在では、休日は観光客が行列をつくるほどの人気店だが、2008年以前は「La Costa(ラ・コスタ)」という店名のメキシコ料理店で、米海軍横須賀基地(通称“ベース”)の米兵たちがメイン客層のレストランだったそう。依然として、タコス、ブリトー、ファヒータ、エンチラーダといった本格的なメキシコ料理・Tex-Mex料理の評判も高い。

天井に小さなメキシコ国旗がはためく店内1Fは、全テーブル席で30席。

階段を上がった2Fは、ビリヤードテーブルとダーツマシンが設置されたプールバーとなっている。

ヨコスカネイビーバーガー プレーン¥1100-(税別)

じゃーんッ!! これが「TSUNAMI」の「ヨコスカネイビーバーガー」!!

このド迫力ッ...!! 圧倒的貫禄ッ...!!

地元・三浦半島沖で採取した海洋酵母で生地を発酵させ、溶岩窯で焼き上げられたというバンズは、市内のベーカリーに特注したオリジナル。こんがりツヤツヤで香り良く、厚み満点でもっちりもちもち!

まるでステーキのようなパティは、粗挽き牛肉を直火焼きグリラーで焼き上げたもの。焼き目が実に香ばしく、かつ余分な脂が落とされているため、赤身肉本来の旨味をダイレクトに感じられるッ...!

甘味を引き出したグリルドオニオン、ジューシーな大玉サイズの輪切りトマト、シャッキリとした瑞々しい食感のフレッシュレタスも、バンズとパティに負けないほどの存在感!

個性の集合体のような豪快な構成でいて、全体のバランス感が抜群で、大口をあけてガブリとやれば、具材の味わいが一体となった力強いハーモニーが押し寄せる。うまーーーーーいッッ!!!

ちなみに、同店では「ヨコスカネイビーバーガー」が計8種類のバリエーションで展開されており・・・

2008年9月から2015年5月まで横須賀を母港とした米原子力空母「ジョージ・ワシントン」にちなんで命名された「ジョージワシントンバーガー」は、累計販売数が60万個を突破したほどの人気商品。

2015年10月から横須賀を母港としている米原子力空母「ロナルド・レーガン」にちなんで命名された「ロナルドレーガンバーガー」は、総重量が1kgを超えるデカ盛り。

「第7艦隊バーガー」は、もはやお化けである。

また、1隣軒にある姉妹店「TSUNAMI CURRY&GRILL(カレー&グリル)」でも、同内容の「ヨコスカネイビーバーガー」を販売している。

こちらの店舗は、2013年1月にオープン。ご当地グルメ「よこすか海軍カレー」をはじめ、地場産野菜を使用した「チキンスープカレー」、炭火調理した「サーロインステーキカレー」といった、カレーメニューを主軸に提供するレストランだ。

築80年以上の古民家を改装したそうで、店内2Fには大正浪漫が漂うレトロな座敷席が設けられており、TVドラマのロケ地に選ばれたこともあったとか。

同じく「どぶ板通り商店街」にある姉妹店「SURF TACO(サーフタコ)」でも、同内容の「ヨコスカネイビーバーガー」を販売している。

約7坪半というこじんまりとした店内は、カウンター席のみの気軽なスタイルで、テイクアウトでの利用客も多いとのこと。

第二次世界大戦後から米海軍を通じて、様々なアメリカ文化が現在進行形で広がっている横須賀にとって、ハンバーガーは歴史的に所縁の深い食べ物であり、「ヨコスカネイビーバーガー」は一介のご当地グルメの枠を超えた、地域文化を色濃く感じられるグルメブランドとして価値が高い。

「TSUNANI」オーナーの飯田茂さんに、「ヨコスカネイビーバーガー」に対する想いやこだわりなどについて話を伺った。

▲飯田さんは横須賀市鴨居出身の64歳。波乗り歴40年以上の現役サーファーでもある。

――― まずは、「TSUNANI」開店までの経緯を教えていただけますでしょうか。

飯田さん:1979年9月に現在の「サーフタコ」がある場所に、「CRUEL SEA(クルーエル・シー)」という店名の、サーフボードと洋服の輸入販売店を開業したのが始まりです。開業当初は畳3枚ぶん、僅か1.5坪のスペースからのスタートでした。

――― 飲食業ではなく、物販業を営まれていた。

飯田さん:現在の「TSUNAMI」がある自社ビルも、建てた当時はサーフショップでした。実は飲食業を始めたのも、「サーフタコ」の場所のほうが早いのです。

――― 初耳です。

飯田さん:そこから時代の流れに合わせてと言いますか、全体的に少しずつ飲食業にシフトしていって。

――― やがて前身となる「ラ・コスタ」を開店されるわけですが、なぜメキシコ料理店だったのですか。

飯田さん:基地の街である、この地にあった飲食店をやりたいなと思ったからです。

――― ベースに勤める方達に向けて。

飯田さん:私は10代の頃からサーフィンが趣味で、昔からカリフォルニア州のサンディエゴによく遠征していました。サンディエゴはメキシコとの国境が近いので、市内にメキシコ料理店が沢山あります。メキシコ料理の種類はほぼ全て頭に入っていましたし、飲食店のスタイル、雰囲気などを体感していましたから、それをそのまま再現しようと思いました。

▲店内2Fと階段脇にはサーフボードが数多く展示されている。

飯田さん:といっても、最初から順調だったワケではありません。ある日、ベースに勤めるメキシコ人の女性に、「メキシコ料理を教えてあげるから家にいらっしゃい」と声をかけられました。

――― というのは。

飯田さん:私の作る料理が、メキシカンを納得させるレベルに及んでいなかったのでしょう。妻と共にベース内にある女性の家にお邪魔して、ビーンズの煮方やメキシカンライスの炊き方といった基本から、様々な伝統的なメキシコ家庭料理を教わりました。

以来、その方のご家族が来日した際に日本料理店に招待したりと、家族ぐるみのお付き合いが始まりました。もっとメキシコ料理のことを勉強しようと思い、現地に渡った際には、今度はご家族がローカルなメキシカンレストランを何軒も案内してくれて、勉強させてくれたのです。

――― 貴重な出会いと経験ですね。

飯田さん:そうしてアメリカ料理も含めて、本場の味を追求していった結果が、「ラ・コスタ」の開店に繋がります。

▲「チリビーンズ&チーズフレンチフライ(税別¥850-)」は開店以来の人気商品。

▲山盛りのフレンチフライに、レッドキドニービーンズと牛挽き肉がたっぷりと入った自家製チリコンカルネと、チェダーチーズソースがどぅばばばばーッ!!

▲「バッファローチキンウィングス(税別¥800-)」も代表的な一品。

▲鶏手羽の素揚げをカイエンペッパーの効いたホットソースに絡めた、お酒がススみまくる、激辛おつまみだッ...!

――― 「ヨコスカネイビーバーガー」を最初期に販売した1軒であるわけですが、お店で取り扱おうと思った理由とは。

飯田さん:10年以上前のどぶ板通りは、あまり治安の良くない場所、というイメージが先行していました。市外の方からすれば、観光で来るような場所ではなかったと思います。

――― たしかに、少し怖いところ、という印象は抱いていました。

飯田さん:どうにかしたいと考えていた時に、市役所から企画のお話をいただいたんです。「ヨコスカネイビーバーガー」という単語、あるようで無かった響きじゃないですか。聞いた瞬間に、痺れるほどピーン!と感じたものがあり、真っ先に手を上げました。

――― 販売するにあたって、こだわった点や苦労した点はありますか。

飯田さん:いくら街に所縁があるといっても、もうハンバーガーが全国的に親しまれている時代に、新規ブランドとして立ち上げるワケですから、月並みなクオリティでは興味を引けないことは分かりきっていました。「ヨコスカネイビーバーガー」の響きに相応しい、独特のハンバーガーを作り出すのには大変苦労しました。

――― ご当地グルメとしての、複数の規定も守らなければなりません。

飯田さん:まずはサイズ感、高さを重視して迫力を出すことに注力しました。バンズに厚みを持たせたことはもちろん、トマトは3Lサイズのものを使用、タマネギも大玉サイズのものを厳選。加えて全体のフォルムが美しくなるように、レタスは折りたたんで挟み込んでいます。

さらに、肉々しいパティに仕上げるために、グリラーで直火焼きにすることにもこだわりました。

――― まるでステーキのようなパティだと感じます。

飯田さん:そうなんです。もともと「カルネアサダ(※メキシコ料理のビーフステーキ)」を焼くために備え付けたグリラーで、パティを焼いているんですよ。

▲3Lサイズの特大トマト。野菜は全て、可能な限り地元産のものを仕入れているとのこと。

▲直火焼きグリラーには、大量に注文が入っても、他のパティに脂が干渉しないというメリットも。

▲レタスを折りたたむことで、見た目が美しくなると同時に、食べやすくもなる。

飯田さん:あとは、ネーミングですかね。たとえば「ジョージワシントンバーガー」なんか、普通に「ベーコンチーズタマゴバーガー」と名付けてしまったら、せっかく横須賀に足を運んで、ウチに来てくれた人が興奮できないでしょう。

横須賀が国際色豊かな、日米文化が融合した街であるのは、そもそもベースが存在しているからです。ベースに関連する命名をして、食べた人の思い出になってほしいなと考えました。

――― 「ヨコスカネイビーバーガー」の枠からは外れますが、アメリカ大統領にちなんだユニークなハンバーガーも販売されていますね。

飯田さん:料理はストーリーが大事だと思っていますので、大統領バーガーシリーズには、大統領を想起させる食材を用いています。

▲「オバマバーガー」には、オバマ元大統領の出身地であるハワイの名産品、マカデミアナッツを練り込んだ特注バンズを使用。

▲「トランプバーガー」は、大統領選の決め手となったフロリダ州での逆転勝利をヒントに、同州発祥のスラッピージョーをアレンジ。

――― 今後、お店でやりたいことや目標はありますか。

飯田さん:現状維持。近年、横須賀の街が観光面で注目されているのは喜ばしいことです。私にとっては「ヨコスカネイビーバーガー」の販売開始こそが大きな分岐点でしたから、この先は今のままを継続できれば十分です。

欲をかかずに真摯にいいものを作り続けて、地元を盛り上げたいと思っています。

――― 最後に、どうしても気になっていたことがありまして。店頭に設置されている鉄人28号なのですが。

飯田さん:あはは、アレですか。特に意味はないのですが、開店以前から個人的に所有していたものです。それに「ヨコスカネイビーバーガー」のロゴをペイントして飾ってみました。

――― 作品のファンでいらっしゃる。

飯田さん:鴨居にあるビーチ、「たたら浜」は知っている?

――― 『ゴジラ』の映画シリーズ第1作でゴジラが初出現した場所で、1958年から1973年までゴジラを模したすべり台があったとか。

飯田さん:そうそう。実際にすべったことがあるのは、私の世代の前後数年だけじゃないかな。ゴジラのお腹に穴があいていて、尻尾の部分をすべって、砂浜に着地するんです。私は鴨居育ちですから、子供の頃は浜で一日中遊んでいました。

小学校低学年のころ、そこで『鉄人28号』の撮影がおこなわれたのです。

――― なんと。モノクロ実写版の。

飯田さん:撮影を見に行ったら、空中にロープが張られていて、それを鉄人がピューン!とつたっていったんですよ。空を飛ぶシーンだったのでしょう。そんな思い出もありつつですね。

【ヨコスカネイビーバーガー 全店舗レポート まとめ記事】
ご当地グルメ「ヨコスカネイビーバーガー」 全店舗取材レポート まとめ記事

【ヨコスカネイビーバーガー 販売全店舗マップ】

【店舗情報】

TSUNAMI(津波)
■住所:神奈川県横須賀市本町2-1-9
■定休日:1月1日
■営業時間:11:00~21:00(L.O)
■公式サイト:http://navyburger.com/
■公式Facebook:https://goo.gl/XuRs8F

TSUNAMI CURRY&GRILL(カレー&グリル)
■住所:神奈川県横須賀市本町2-2-8
■定休日:1月1日
■営業時間:11:00~20:00(L.O)

SURF TACO(サーフタコ)
■住所:神奈川県横須賀市本町2-7
■定休日:不定休
■営業時間
平日:17:00~23:00(L.O)
土日祝:11:00~23:00(L.O)

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