【神保町】珈琲舎 蔵 「ブレンドコーヒー」

晩春の平日夕方17:30過ぎ、古書店やギャラリーが点在する神田神保町の閑静な裏路地にて。

藍色のファサードと天然木の看板を目印に、純喫茶「珈琲舎 蔵」へ。

約4年半振りだ。

真鍮パイプの手摺りが導く、細い階段を上ってビル2Fの店内へ。

小川のせせらぎのようにジャズピアノがごく控え目に流れる空間は、飴色の光を湛えた白壁と木製家具の温もりに満ちて。

カウンターバックに整然と並ぶカップコレクションは、優雅さと気品に溢れていて。

窓際に置かれた一枚板の大テーブル席には、季節の花々が美しく活けられている。

一際目を引く艶やかな色彩のオリエンタルリリー・ソルボンヌが、大輪の花弁から華やかな香りを放ち。

その花弁の向こうに、約4年半前と変わらず、少女の天使は膝を抱えてそこにいた。

ここに舞い降りたのか、ここが天上に近いのか。


ブレンドコーヒー¥700-

オーダーは「ブレンドコーヒー」。供されたカップ&ソーサーは、「WEDGWOOD(ウェッジウッド)」の「サマルカンド」。

ターコイズブルーを基調に、礼拝堂を連想させる模様と霊鳥が描かれたオリエンタルなデザインだ。

炭焼珈琲豆をペーパードリップで淹れた一杯は、酸味も苦味も淑やかで、雑味の無いすっきりとした味わいが実に上品。

時間の流れの中に溶けてしまいそうなほど、時計は静かに針を刻む。

階段を下りれば、全部幻だったような気さえして。

【店舗情報】

珈琲舎 蔵
■住所:東京都千代田区神田神保町1-26 矢崎ビル2F

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ABOUTこの記事をかいた人

「シグナル・ロッソ。」の中の人。役者/ライター。「AKIBA観光協議会」公認ライター。ピン芸でお笑いLIVEにも出演。食べ歩いた飲食店は4000軒以上。20年来の大競馬ファン。

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