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【恵比寿】駅ビル内のオシャレ角打ち!「恵比寿 君嶋屋」は立ち飲み文化の進化系だ

ひと昔前までの角打ちといえば、ひっくり返したビールケースをテーブル代わりに、赤ら顔のおじさんたちがくだを巻く、少し敷居の高い“玄人の場所”というイメージだった。それが最近では、スタイリッシュな店内でカフェ感覚で楽しめる、若者でも入りやすい新しいスタイルの角打ちが増えている。

JR恵比寿駅に隣接する商業施設「アトレ恵比寿」の新館として、2016年4月15日(金)にグランドオープンした「アトレ恵比寿 西館」。ハンバーガーレストラン「Shake Shack(シェイクシャック)」やスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」といった、話題の飲食店が多数入居する同館に店を構える「恵比寿 君嶋屋」もまた、そんな進化系“ネオ角打ち”の一軒だ。

同店は、明治25年(1892年)創業、日本酒、焼酎、ワインを中心に卸売・販売をおこなう老舗酒販企業「株式会社横浜君嶋屋」が運営する、お酒のセレクトショップ&スタンディングバーである。

パリのSake Cave(※地下貯蔵庫)をイメージしたという店内には、日本全国の小さな蔵元から世界各地のワイナリーまで、厳選された商品が約500種類揃っており。

特に自社で直輸入するフランスワインは、造り手のもとを直接訪れて目利きした良酒しか取り扱っておらず、ソムリエからの評価も高い逸品ばかり。

そして、内設されたスタンディングバーでは、日本酒が15~20種類、ワインが約10種類、その他ビールや焼酎などが10~20種類、常時約40種類のドリンクを1杯300円から、グラスで楽しむことができる。

カウンターが6席、テーブルが2卓設置されており、20名ほどが利用可能だ。

「お酒は単体で楽しむものではなく、料理と一緒に楽しむべきもの」との理念を掲げる同社らしく、日本酒のテイスティングメニューには食中酒として定評のある銘柄が名を連ねる。


▲日本酒3種飲み比べセット¥600-(税別)

中でもイチオシは、君嶋屋のプライベートブランド「情熱」シリーズの「日本酒3種飲み比べセット」!

宮城県「金の井酒造」の「綿屋(わたや) 情熱 特別純米 亀の尾」は、全量無農薬で有機栽培された希少米「亀の尾」を精米歩合60%まで磨いた特別純米酒で、とろりとした濃度と程よい甘味、後味のキレが特徴だ。

香川県「丸尾本店」の「悦凱陣(よろこびがいじん) 情熱 神力 純米無ろ過生原酒」は、かつて幻の酒米とも称された「神力」で仕込んだ、精米歩合65%の辛口純米酒。フルボディのしっかりとした味わいで奥行きがあり、ローストした肉などとも相性が良いという。

栃木県「惣誉酒造」の「惣誉(そうほまれ) 情熱 純米生原酒 山田錦70」は、生酛づくりをはじめとした伝統製法にこだわる同蔵元と共同開発した、精米歩合70%の純米酒。桃やメロンのようなフルーティでフレッシュな香りが軽快ながらも、特A地区産の山田錦の旨味あふれる仕上がりとなっている。

ぜんぶうまーーーーーいッッ!!!!!

ワインのテイスティングメニューは、赤・白・ロゼ・スパークリングをバランス良く揃えたラインナップで、やはり自慢の直輸入フランスワインがメイン。


▲ピエール・モンキュイ N.V. ブリュット・ロゼ・グランクリュ¥1000-(税別)

今季オススメというのが、シャンパーニュ地方のレコルタン・マニュピュラン(※栽培から販売までを自社で一貫しておこなう小規模生産者)による「ピエール・モンキュイ N.V. ブリュット・ロゼ・グランクリュ」。

シャルドネをベースにピノ・ノワールを加えたロゼシャンパンで、繊細な赤い果実の香りとキリッとした酸味がチャーミングな美酒だ。

うまーーーーーいッッ!!!!!

なお、販売している全てのボトルワインはグラス代(※1脚につき200円プラス)を支払えば、店内で開栓して飲むこともできる。

また、フードはチーズやサラミといった定番のおつまみを用意しているほか、近隣の飲食店とコラボレーションしたオリジナル料理も提供。


▲豆腐の西京味噌漬けとおかか昆布¥700-(税別)

日本料理店「和の食 いがらし」の技術が光る「豆腐の西京味噌漬けとおかか昆布」は、開店当初からの人気メニュー。日本酒の魅力を引き立てる上品な味わいッ...!


▲鶏肉のスパイス焼き¥700-(税別)

タイ料理店「ガパオ食堂」特製の「鶏肉のスパイス焼き」ことガイヤーンは、最高のアテになることは言わずもがなッ!

「ファッションやアートの中心地である恵比寿は、流行に敏感な方が集まる街であるとともに、食通の方が集まっている土地でもある。お酒の質にこだわる君嶋屋の存在を知ってもらいたいと、出店を決めました」と語るのは、同社取締役営業本部長の石渡敏さん。

スタンディングバーを備えた直営店舗は、2013年に銀座1丁目にオープンした「銀座 君嶋屋」に続く2店舗目だ。

「あと、場所がいいですよね」

恵比寿駅東口の改札と直結する本館3階のコンコースと、同店のある西館4階は連絡通路で結ばれているため、アクセスが超抜群!

さらに、角打ちという業態にも関わらず、アトレに準ずる形で電子マネー決済にも対応しており、非常に利便性が高い...!

仕事帰りのちょい飲みに訪れる30代~40代のサラリーマン・OLや、買い物帰りの近隣住民の利用客が中心で、週に何度も通う常連客も多いという。

月間来店客数は約7000人、客層の男女比は4:6で、なんと女性の割合が男性を上回る。

開店から3年以上が経過したが、「B to C向けの店舗のはずが、有名店のシェフが急にふらっと飲みに来たり、いつの間にか近隣の飲食店の方々にも来て頂けるようになって、結果的にB to Bの宣伝にもなっているんです」と、着実にファンを増やしている様子。

日本酒の蔵元を招いての試飲会や、海外のワイン生産者によるセミナーを開催したりと、半月に1回のペースでイベントもおこなっているとのこと。

休日のランチ前に軽く1杯、と開店直後の朝10時からスタンディングバーを利用する客も少なくないそうで、角打ちならではの気軽さがありつつ、オシャレな空間で上質なお酒を楽しめる同店。

「お酒は外交の場でも重要なツールになるほど、人種や世代を超えた交流を促してくれるもの。酔うために飲むのではなく、味わうために飲むお酒の魅力を広げていきたい」と石渡さんは笑顔を見せた。

【店舗情報】

恵比寿 君嶋屋
■住所:東京都渋谷区恵比寿南1丁目6-1 アトレ恵比寿 西館4F
■営業時間:10:00-22:00(L.O 21:30)
■定休日:無休(※年末年始を除く)
■公式サイト:https://kimijimaya.co.jp/
■公式Facebook:https://www.facebook.com/yebisukimijimaya/
■公式Instagram:https://www.instagram.com/kimijimaya_yebisu/