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【横須賀】よこすか海軍カレーの人気店 おすすめ集【現地取材】

もともとは英国海軍から伝わった兵食の一つであるカレーシチューを、旧日本海軍が日本人向けにアレンジしたものが、現代のカレーライスのルーツといわれている。

幕末から軍港とともに歩んできた神奈川県横須賀市が、同市と歴史的に所縁の深い食べ物であるカレーを地域活性化に活用すべく、「カレーの街よこすか」を掲げたのが1999年。

そして2001年末には、推進事業のメインブランドとして、明治41年著『海軍割烹術参考書』に記載されている「カレイライス」のレシピをもとに、当時の味を復元したご当地グルメ「よこすか海軍カレー」が誕生した。

現在市内では40店舗を超える飲食店が販売認定を受けており、小麦粉とカレー粉を炒ってルーを作ること、肉は牛肉または鶏肉を使用すること、ニンジン、ジャガイモ、玉葱を入れること、サラダと牛乳と共に3点セットで提供すること、といった複数の規定を守りつつ、各店舗が独自のアレンジを加えた「よこすか海軍カレー」を開発している。

本記事では、いまや日本一の知名度を誇るご当地カレーといっても過言ではない「よこすか海軍カレー」を提供する飲食店の中から、個性溢れる人気店を厳選して紹介する...!

横須賀海軍カレー本舗

2005年4月にオープンした「横須賀海軍カレー本舗」は、1Fが横須賀のお土産品やカレー関連商品を販売する物産コーナー、2Fが常時10種類ほどのカレーが楽しめるカレー専門レストラン、という複合型ショップ。

レストランのみでも月間来店客数は2500人強、「よこすか海軍カレー」を提供する市内の飲食店の中でも随一の人気店だ。

約50坪の広々とした店内は、日露戦争における大海戦で世界に勇名を轟かせた伝説的な戦艦「三笠」(※現在は記念艦として市内の「三笠公園」に保存。世界三大記念艦のひとつに数えられ、2017年に文化庁より日本遺産構成文化財に認定)の士官室をイメージした空間。

ガラス製のシャンデリアや臙脂色のカーテンなど、時に外交交渉の場としての役割も担った連合艦隊旗艦らしい、豪奢で優雅な内装が再現されている。

加えて、店内BGMは、当時実際に軍艦の中で軍楽隊によって奏でられていた、ワルツやポルカを中心に選曲。女性スタッフの制服も、明治大正期のカフェの女性給仕を参考にして、クラシックなメイド服風の衣装を採用していたりと、非常にエンターテインメント性が高い。


▲よこすか海軍カレー スペシャルビーフ(海軍珈琲付き)¥1380-

じゃーんッ!! これが「横須賀海軍カレー本舗」の「よこすか海軍カレー」!!

じゃじゃーんッ!!

小麦粉を極少量に抑えて、野菜と果物でとろみをつけたというカレーは、実にまろやかで上品な口当たり。とろっと柔らかく煮込まれた牛肉と、サイコロ状に刻まれたニンジンとジャガイモが、たーっぷりと入っている!

優しくふくよかな旨味、軽快でフルーティーな甘味と酸味、後からピリリと追いかけるスパイスの辛味。そこに、カレー粉のレトロな香りがぷわーっと舞い上がるように広がって、なんともノスタルジックな味わい。心まで穏やかになるような、ほっとする美味しさだ...!!


▲島風カレー¥1550-

また、旧日本海軍で活躍した軍艦をモチーフにした、「軍艦カレー」シリーズも同店を代表する人気商品!

「軍艦カレー」は、実在した軍艦を擬人化・美少女化するという斬新な設定で一世を風靡したブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』をヒントに、2013年12月に誕生したカレーで、2017年3月には提供5万食を達成。

現在、「島風カレー」「天龍カレー」「金剛カレー」「陸奥カレー」の4種類がレギュラーメニューにラインナップしている。

「島風カレー」にはなんと、15本ものボイルソーセージが、ズラズラズラー!!っとオンザライスッ!!

これは駆逐艦「島風」が海軍艦の中で唯一、5連装魚雷発射管を三基搭載していた史実にちなみ、魚雷に見立てたソーセージを5本×3=計15本トッピングしたもの。

さらに、Z旗(※旧日本海軍が重要な艦隊戦の際に掲揚していた信号旗)をデザインした旗付き爪楊枝も、威風堂々と皿を飾る...!!

そこに合わせるカレーは、「よこすか海軍カレー」とはまた違った味わいの、ビターでスパイシーな特製ビーフカレー!

じゃじゃーんッ!!

ぶっといソーセージ魚雷が次々と胃袋を直撃する超ボリュームで、食べ応えが半端じゃない。だからー、満腹感からは、逃げられないって!


▲店内では“艦娘”のポップと海軍帽を無料で貸し出しており、記念撮影に使用可能だ。


▲島風カレー、砲雷撃戦入ります!


▲レジ前には、ファン同士の交流ノート“提督日誌”も。

ちなみに、1Fの物産コーナーには、レトルトカレーをはじめ多種多彩なご当地商品が並んでいる。カレーカステラやカレーマドレーヌ、カレーチョコレートといった変わり種も見逃せないッ...!


▲「カレーの街よこすか」の公式マスコットキャラクター、カモメのスカレーちゃん。

【店舗情報】

横須賀海軍カレー本舗
■住所:神奈川県横須賀市若松町1-11-8 YYポート横須賀
■営業時間(2Fレストラン)
平日:11:00~16:00(L.O 15:30)
土・日・祝・夏季:11:00~20:00(L.O 19:30)
■営業時間(1F物産コーナー):9:00~19:30
■定休日:無休(※1月1日~1月3日を除く)
■公式サイト:https://yokosuka-curry.com/

カフェレストラン ウッドアイランド

1980年に洋食レストランとして開業した当初から、旧日本海軍で食されていたカレーを再現した“海軍カレー”を提供しており、ご当地グルメ「よこすか海軍カレー」発展の礎を築いた一軒といえるのが、米海軍横須賀基地の脇に店を構える、カレー専門店「カフェレストラン ウッドアイランド」だ。

オーナーシェフの島森隆司さんは、「カレーの街よこすか」をPRする事業者団体「カレーの街よこすか事業者部会」の副部会長も務めており、横須賀のカレー文化発信に尽力されている。

昔ながらの“街の洋食屋さん”といった風情の店内には、なぜかアニメやゲーム関連のグッズがそこかしこに置かれており、むしろアキバ系ちっくな印象が上回る感じ...!?

これは島森さんの趣味!?ではなく、どれもこれも全て、訪れたお客さん達が展示用にと寄贈してくれたものとのこと。作品を好きな人が喜ぶならば、と置き続けた結果、増え続けてこんなカオスな状況になったのだそうだ。


▲横須賀海軍カレーライス¥1480-

じゃーんッ!! これが「ウッドアイランド」の「よこすか海軍カレー」!!

んんー、いい香りッ!

空炒りした小麦粉と飴色玉葱をベースに、ブイヨンとフォンドボーを加えて具材と共にじっくりと煮込まれたカレーは、とろりとした仕上がりでまろやかな口当たり。

レトロなカレー粉の香りに包まれて、牛肉と野菜の旨味がじーんわりと広がる、優しいコクと深みを持つ味わいだ。実に丁寧に仕込まれたであろう、いっぱいの手作り感に心がほっと和む。

牛肉がごろんごろん!

ニンジンとジャガイモもごろんごろん!

後からピリピリと程良いスパイスの辛味も追いかけて、気付けばスプーンが止まらなくなる。あぁ、美味いなぁ...!

ちなみに同店の牛乳は、市内の製造会社「協同牛乳」の紙パック牛乳「キョウドウミナミルク 200mlパック」を特別に仕入れている。

一切市販されていない学校納入専用の商品なので、本来は横須賀で育った人しかお目にかかれない。市外の人間にとっては、何気に超レアな牛乳だったりする。

さらに、スプーンにもこだわりが。

YOKOSUKAの文字と錨のマークが刻印された、重量感たっぷりな高級ステンレス製のスプーンだ。なんと、海軍カレー専用スプーンとして特注したオリジナル品だそう。


▲福神漬けも、国産野菜で作られた国産モノにこだわる。一般的な仕入れ値より4割ほど高値だとか。


▲スプーンは店内で販売もしている。お土産にぴったりだ。

2015年9月から提供中の、「横須賀海上自衛隊カレー」も注目の一品!

「横須賀海上自衛隊カレー」とは、海上自衛隊横須賀地方総監部の協力と認定を得て、各護衛艦で毎週金曜日に食べられている自慢のカレーを、地元の飲食店がレシピに忠実に再現したものだ。

つまり、現在進行形で各艦の隊員が“実際に食べているカレー”をそっくり再現しているという、ひと口食べれば気分は海上自衛隊員!?な、横須賀の新ご当地グルメである。


▲試験艦あすかカレー¥1300-

「ウッドアイランド」の担当は、「試験艦あすか」のカレー!

たっぷりの豚肉の旨味が溶け込んだパワフルな仕上がりで、キウイとリンゴのフルーティな甘味と酸味がアクセント。濃厚で奥深い味わいの中に、どこか和の風味も感じさせるのは、隠し味に醤油やウスターソースが使われているからか。

ニンジンとジャガイモもごろんごろん!

明日を生きる活力が湧くぜーッ!


▲米海軍横須賀基地への3つの入口のうちの1つ、三笠ゲート(ウォンブルゲート)の脇に店がある。


▲店名「ウッドアイランド」の由来は、島(アイランド)森(ウッド)さんだから。

【店舗情報】

カフェレストラン ウッドアイランド
■住所:神奈川県横須賀市大滝町1-4
■営業時間:11:30~19:00
■定休日:不定休
■公式サイト:http://woodisland-yokosuka.com/
■公式Facebook:https://www.facebook.com/woodisland/

魚藍亭

ご当地グルメ「よこすか海軍カレー」の提供認定を受けた飲食店の第1号店は、2017年8月に惜しまれつつ閉店した、創業1984年の活魚料理店「魚藍亭」だった。

その「魚藍亭」創業者の親族であり、同店の料理長も務めていた栗田秀樹さんが、2018年2月に移転復活させた店舗が、昭和の風情を色濃く残す飲み屋街「若松マーケット」内に店を構える、こちらの新「魚藍亭」である。

栗田さんは、16歳の頃から「魚藍亭」の前身となった日本料理店で修業を積んだのち独立、料理長として旧「魚藍亭」に戻るまでの約20年間、市内で和食居酒屋を経営しており、料理人歴は40年以上。

「先代から受け継いだ味と理念を守りたい」と、継承したレシピに忠実でありながらも、使用する食材の産地を見直すなど、研鑽と進化に余念がない。

こぢんまりとしたアットホームな雰囲気の店内は、1Fがカウンター席のみで4席、2Fがテーブル席のみで3卓12席。

2019年にコラボレーションした、スマートフォン向けゲームアプリ『アズールレーン』のポスターやグッズも多数展示されている。ほぼ全ての展示品が、来店した指揮官(※『アズールレーン』のゲームユーザーの通称)から好意で寄贈されたものとのこと。


▲元祖よこすか海軍カレー¥1000-

じゃーんッ!! これが「魚藍亭」の「よこすか海軍カレー」!!

牛脂で炒めた小麦粉とカレー粉に、国産牛(または和牛)のスジ肉を煮込んでとったスープをあわせたものが、同店の「よこすか海軍カレー」のベースだ。

カレー粉には、19世紀初頭に世界初のカレー粉としてイギリスで製品化され、日本に初めて輸入されたカレー粉である「C&B 純カレーパウダー」を採用している...!

粘度が高くぽってりとした仕上がりなのが特徴で、牛スジ肉によるたっぷりの旨味と、優しい甘味と穏やかなコクを感じさせて味わい深く、立ち上るカレー粉のレトロな香りも心地良い。

手間暇をかけて丁寧に手作りされたことが伝わってくる、“元祖”の矜持とこだわりが詰まった逸品だ。美味いわーッ!!


▲C&B(クロス&ブラックウェル)社製のカレー粉。


▲認定第1号店の認定証とともに。


▲空母赤城のチキンライス¥1000-

また、「空母赤城のチキンライス」も同店を代表する人気商品!

「よこすか海軍カレー」と同じく『海軍割烹術参考書』に記載されているレシピをもとに、旧日本海軍の航空母艦「赤城」の艦内で、当時実際に食されていたチキンライスを再現したという、マニア垂涎の一品。

なんと、栗田さんの祖父は近代化改装前の「赤城」に料理人として乗艦していたそうで、栗田さん自身にとっても、幼少期に祖父によく作ってもらった、思い出の料理なのだとか...!

ニンジン、玉葱、レーズンが入ったケチャップライスに、カラリと香ばしく揚げた骨付き鶏もも肉を添えた、現代の一般的なチキンライスとは大きく異なる内容。この骨付き鶏もも肉をフォークで崩して、ケチャップライスと混ぜながら頂くのが、空母「赤城」流だという。

ケチャップライスには鶏肉を煮込んでとった出汁が効いており、旨味満点で風味良く、レーズンの甘味と食感も絶妙なアクセントになって、唸るほど美味いッ!!

「戦時期にしてはとても豪華な料理だから、おそらく将校クラスの食事だったんじゃないかな」と栗田さん。歴史に想いを馳せずにはいられないッ...!

他にも、「一等巡洋艦青葉のビーフカツレツ」や「海軍さんのハヤシライス」など、横須賀観光の思い出にぴったりな料理がレギュラーメニューにラインナップ。

加えて、ディナータイムは“一杯呑めちゃうカレー屋さん”として、「マグロのレアソテー」や「有頭海老フライ」といった一品料理も提供している。


▲日替わりの黒板メニュー。


▲ドリンクメニュー。

「若松マーケットは昭和の人情が残っている、素敵な場所。おひとり様でも、ぜひ気軽にいらして下さい」と、栗田さんは笑顔を見せる。復活した「魚藍亭」の味は、以前にも増して磨きがかかっているように思えた。


▲「若松マーケット」は京急横須賀中央駅から徒歩1分。戦後の闇市が起源で、2ヘクタールあまりの土地に、小さなスナックやバーが約70店舗、密集している。


▲旧「魚藍亭」跡地。創業者の死去と建物の老朽化が重なり、閉店は苦渋の決断だったという。


▲旧「魚藍亭」に併設されていた、「魚藍亭のよこすか海軍カレー館」跡地。


▲新「魚藍亭」は、2頭のイルカの絵をあしらった、青いファサード看板が目印だ。

【店舗情報】

魚藍亭
■住所:神奈川県横須賀市若松町3-13-1
■営業時間
月~土:11:30~14:00、17:00~23:00
日祝:11:30~20:00
■定休日:火曜
■公式Twitter:https://twitter.com/Gyorantei

とんかつ方丈

京急横須賀中央駅から僅か徒歩1分、駅前の超好立地に店を構えるとんかつ料理店「とんかつ方丈」は、2006年8月オープン。

近隣で働くサラリーマンや学生を中心に、地元市民が日常的に訪れる人気店だ。

和の趣を感じさせる落ち着いた雰囲気の店内は、カウンター席が3席、テーブル席が28席、の計31席に加えて。

小さな子供連れのファミリーが利用しやすい、小上がりの座敷席も用意されている。

開業時から料理長を務める大槻政男さんは、料理人歴約40年。「一から十まで手作りにこだわる」ことを信条とする職人だ。


▲よこすか海軍カレー¥1200-(税別)

じゃーんッ!! これが「とんかつ方丈」の「よこすか海軍カレー」!!

国産牛の肩ロース肉と、大きめにカットされたニンジンとジャガイモ、ざく切りの玉葱がごろんごろんと入った、具沢山で食べ応え満点の一品!

10種類ほどのスパイスを独自配合して使用しているそうで、肉と野菜の旨味ががっつりと詰まったコク深い味わいの後から、辛味がピシッと強めに効いてくる男前な美味しさに、気分が高揚するッ...!

これぞ、とんかつ屋の「よこすか海軍カレー」じゃーッ!!

また、看板メニューのとんかつは、「ロースかつ」「ひれかつ」「かつ丼」といった定番ものから、ワサビを挟み込んだ「なみだかつ」、納豆を挟み込んだ「納豆かつ」のような変わり種まで、多種多彩な品揃えだ。


▲チーズ明太かつ定食¥1600-(税別)

中でも注目の一品が、女性からの支持も高いという「チーズ明太かつ」!

その名の通り、豚ロース肉にチーズと明太子を挟み込んで揚げた創作とんかつで、豚肉には神奈川県内唯一の「村」である、愛甲郡清川村産の銘柄豚「清川恵水ポーク」を使用。

160℃と170℃の2層の油で二度揚げされており、特注の生パン粉をまとった衣は、美しいきつね色の揚げ上がり。サクサクゥゥッ!!と、実に軽快な音色を響かせる。

そして、やわらかくジューシーなロース肉に包まれた、チーズと明太子がとろーーーりッ!!

いやいや、こんなの、たまらんだろーーーーーッッ!!


▲注文が入ってから1品1品、丁寧に仕込む大槻さん。


▲お得な曜日限定ランチメニューや、カキフライなどの季節限定商品も提供。

ちなみに同店は、横須賀を舞台とするアニメ『劇場版 ハイスクール・フリート』作中に実名で登場しており、ファンの間での“聖地”としても賑わいを見せている...!


▲来店した出演声優のサインやグッズが展示された一角。


▲ファン同士の交流ノートは3冊目に突入したとのこと。

【店舗情報】

とんかつ方丈
■住所:神奈川県横須賀市若松町3-18 坂倉ビルB1F
■営業時間
平日:11:00~15:00、17:00~21:00
土日祝:11:00~21:00
■定休日:月曜(※祝日の場合は営業、翌日休み)
■公式Twitter:https://twitter.com/tonkatu_hojo

カフェレストラン コルセール

JR横須賀駅に隣接する都市公園「ヴェルニー公園」の広場内に店を構える「カフェレストラン コルセール」は、2005年11月オープン。

フランス・ブルターニュ地方の港町(※ブルターニュ半島の西端に位置するブレスト市は、横須賀市と姉妹都市提携を結んでいる)をイメージしたデザインの、園内唯一の“海辺のレストラン”だ。

大開口のガラス窓から外光を取り入れた開放的な店内は、全テーブル席で24席。

ドッグポールが設置された、ウッドデッキのオープンテラス席も12席用意されており、ペットの同伴が可能となっている。


▲よこすか海軍カレー¥1300-

じゃーんッ!! これが「コルセール」の「よこすか海軍カレー」!!

「ヴェルニー公園」の名物である、毎年春と秋に見ごろを迎える約1400株の薔薇にちなみ、花形に盛り付けたライスに食用のドライローズをあしらった、可憐なる一品ッ...!

ほろりと崩れるほどやわらかく煮込まれた牛肉が入ったカレーは、程よくピリリとスパイスが効いた中辛仕立て。そこに、果肉感たっぷりのマンゴージャムがトッピングされているのが特徴で、トロピカルな甘味と酸味が、全体の味わいをぐっと上品に引き上げる!

窓越しに海と庭園を眺めながら、なんとも素敵なカレーランチだ...!


▲「ヴェルニー公園」は「横須賀製鉄所(※1865年起工)」の建設など、日本の産業近代化に貢献したフランス人技師、フランソワ・レオンス・ヴェルニーの功績を称えて、2001年にフランス庭園様式を取り入れて整備された公園。


▲米海軍と海上自衛隊が利用する横須賀本港に面しているため、港内に停泊する護衛艦や潜水艦を間近に見ることができる。


▲花壇に植栽されている薔薇は、フランス産と日本産を中心に130品種ほど。


▲秘かな桜の名所としても知られ、花見シーズンには約30本のソメイヨシノを目当てに地元市民で賑わう。


▲北欧紅茶(セーデルブレンド)¥500-

また、スウェーデン王室御用達の「北欧紅茶」が楽しめる点もポイント!

「北欧紅茶(Tea Centre of Stockholm)」は無農薬の天然茶葉にこだわった世界的なティーブランドで、ノーベル賞授賞式後の晩餐会でもふるまわれている高級紅茶だ。

1番人気の「セーデルブレンド」は、セイロン紅茶をベースに、薔薇やマリーゴールドといった花々やフルーツがブレンドされており、甘く豊かな香りと、華やかで軽やかな味わいが、リラックス効果抜群ッ!

食後はティーカップを片手に、のんびりと優雅なひとときを...!


▲「公園を訪れる市民の方、観光客の方にとっての憩いの場になれたら」とは、同店を運営する「西武造園株式会社」の大橋聡さん。

なお、2020年2月にフードメニューがリニューアル。「よこすか海軍カレー」に加えて、「ヴェルニーバーガー」や「軍港ナポリタン」などの新商品を提供開始したとのこと。

【店舗情報】

カフェレストラン コルセール
■住所:神奈川県横須賀市汐入町1-1 ヴェルニー公園内
■営業時間:11:00~16:00(L.O 15:30)
■定休日:火曜(※祝日の場合は営業、翌日休み)
■ヴェルニー公園 公式サイト:https://www.kanagawaparks.com/verny-mikasa/

横須賀海軍カレー本舗 ベイサイドキッチン

JR横須賀駅から徒歩約9分の商業施設「Coaska Bayside Stores(コースカ ベイサイド ストアーズ)」1Fに店を構える「横須賀海軍カレー本舗 ベイサイドキッチン」は、2020年10月オープン。

「横須賀海軍カレー本舗」の姉妹店にあたる同店は、「よこすか海軍カレー」や「横須賀海上自衛隊カレー」の食べ放題が楽しめる、市内初の“ご当地カレービュッフェレストラン”だ。

護衛艦内の隊員用食堂は、自分で料理の盛り付けをおこなって食事をするセルフスタイルだそうで、そこから着想を得て、料理の食べ放題にソフトドリンクの飲み放題が付く90分制のビュッフェを、平日・休日を問わず毎日実施している。


▲利用料金は、大人(※中学生以上)¥1980-、小学生¥1280-、幼児(※4歳以上)¥680-、4歳未満無料。

全70席の広々とした店内には、A~Zまでの国際信号旗が満艦飾のように飾られていたり、海上自衛隊で実際に使用されていた自衛艦旗や信号ラッパが展示されていたりと、内装デザインも見どころ満載...!

特に、海上自衛隊の主力潜水艦「そうりゅう型潜水艦」のオブジェを設置したテーブル席は、子供から大人まで大人気だ!

ビュッフェ台には、「よこすか海軍カレー」「横須賀海上自衛隊カレー」「東京音楽隊チキンカレー」「オリジナルカレー」の常時4種類のカレーに加えて、15種類ほどのサイドメニューが並んでいる。


▲「メストレー」と呼ばれる、海上自衛隊や米海軍が愛用している、ステンレス製のプレート食器に盛り付けて。

じゃーんッ!! これが「横須賀海軍カレー本舗 ベイサイドキッチン」の「海軍カレービュッフェプレート」!!

「よこすか海軍カレー」には牛肉とニンジン、ジャガイモがたっぷりと入っており、野菜と果物の甘味が効いたまろやかな味わいが優しく、老若男女が親しみやすい...!

うまーいッ!!

「横須賀海上自衛隊カレー」は、姉妹店の名物メニューでもある「掃海艦はちじょう」のカレーを提供。仕上げにデミグラスソースとチーズを加えた、濃厚でコク深い味わいのパワフルなポークカレーだ...!

うまーいッ!!

「東京音楽隊チキンカレー」は、海上自衛隊東京音楽隊の協力と認定を得て、音楽員が“実際に食べているカレー”をそっくり再現した一品。トマトの爽やかな酸味と旨味が心地良く、生姜の風味もアクセントになっているスパイシーなチキンカレーだ...!

うまーいッ!!


▲海上自衛隊東京音楽隊からの認定証。

「オリジナルカレー」は不定期で内容が変わるとのことで、取材時は「大人のキーマカレー」だった。ひき肉がたんまりと入っていて食べ応えがあり、鼻を抜ける特製ガラムマサラの香りもクセになる...!

うまーいッ!!

またサイドメニューも、海軍や自衛隊にちなんだ、ユニークな料理ばかり...!

中でも注目は、航空自衛隊の各基地の給食で提供されている鶏の唐揚げのレシピをもとにした、唐揚げならぬ「空上げ(からあげ)」!!

衣に片栗粉を使用したサクサク食感と磯の風味が印象的な、松島基地(宮城県)の「海苔空上げ」や、鶏肉を酒粕に漬け込むことでやわらかくジューシーに仕上げた、小松基地(石川県)の「小松基地空上げ」といった“空自空上げ”は、カレーとも相性抜群ッ...!!

ガブリとなーッ!!

そして、デザートのソフトクリームには、南極「昭和基地」への物資供給などを担う「砕氷艦しらせ」の船体カラーをイメージして、オレンジソースをトッピングするのがオススメ!

「しらせ」の船内には海上自衛隊に所属する艦船の中で唯一、ソフトクリームマシンが設置されており、南極への長い船旅に従事する隊員たちの、癒しのひとつになっているのだとか。

旧海軍時代から、母港へ入港する前日にふるまわれる慣習があるという「入港ぜんざい」とともに、歴史と物語を感じながら...!


▲ソフトドリンクの種類も充実。追加料金でアルコールも注文可能だ!

「店内で流れているBGMにも、海上自衛隊東京音楽隊が演奏した行進曲を採用しており、テーマパークへ来たようなワクワク感を演出しています。YOKOSUKA軍港めぐりのすぐそばなので、自衛隊ファンの方はもちろん、観光客の方も訪日外国人の方も、ファミリーでもおひとり様でもお気軽にいらして下さい」とは、同店マネージャーの横尾美香さん。

ちなみに、横尾さんが商品の企画開発に携わったグッズだという、「そうりゅう型潜水艦」をデフォルメ化したキュートなぬいぐるみ「抱き枕 ちびりゅう」は、「どぶ板通り商店街」にある土産店「艦マニア 横須賀」で販売している。


▲「コースカ ベイサイド ストアーズ」は2020年4月オープン。地上6F建てのフロアに100を超える店舗が集結している大型施設だ。

【店舗情報】

横須賀海軍カレー本舗 ベイサイドキッチン
■住所:神奈川県横須賀市本町2-1-12 コースカベイサイドストアーズ1F
■営業時間:11:00~19:00(L.O 17:30)
■定休日:コースカベイサイドストアーズに準ずる
■公式サイト:https://baysidekitchen.mystrikingly.com/